【VT】これ1つだけでOK。全世界に分散投資ができるETFです。
こんにちは、あずまです。
日本人に大人気。バンガード社の株式ETFである【VT】を紹介します。
「投資に時間は割きたくない。でもしっかり安定して儲けたい。」
こんなわがままも、VTなら叶えてくれます。
VTは株式100%を世界中へ分散投資した株式ETFです。
株式はハイリスクハイリターンですが、
分散すればローリスクハイリターンになりえます。
投資の王道である分散・長期・積立に適しています。
- 【VT】の概要
- ベンチマークのFTSE グローバル・オール キャップ・インデックスとは?
- 投資先の半分が、米国です。
- セクターは金融が頭一つ抜けていますが、十分に分散されています。
- 設定来リターンは約6%、配当は約2%です。
- 経費率は安いです。しかも、定期的に下がっています。
- VTに投資する理由は?
- 楽天VTとして、つみたてNISA・iDeCoで投資可能です。
- まとめ
【VT】の概要
※データは2018年3月31日時点です。
正式名称:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
ベンチマーク:FTSE グローバル・オール キャップ・インデックス
経費率:0.10%
配当スケジュール:四半期毎
ETF純資産総額:117.97億米ドル
ファンド純資産総額:160.55億米ドル
設定日:2008年6月24日
ベンチマークのFTSE グローバル・オール キャップ・インデックスとは?
FTSE グローバル・オール キャップ・インデックスは、
- 全世界の大型、中型、 小型株の市場パフォーマンスを測定します。
- 先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約8,000銘柄で構成されます。
- 全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしています。
構成銘柄数は8000銘柄と圧倒的です。
個人投資家が8000銘柄ひとつひとつ選んで分散投資するのは、膨大な時間と労力がかかります。
コカコーラなどの有名な大型株ならともかく、他国の小型株を調べるのはきついです。
VTを買えば、その時間と労力を他の生産的なものにあてることができます。
投資先の半分が、米国です。
比率の詳細は上図の通りですが、ざっくり考えるなら
米国:5割
日本:1割
先進国(除く米国、日本):3割
新興国:1割
です。
全世界への分散投資とは言え、やはり米国がナンバーワンです。
日本が約1割なのはなんか嬉しいですね。笑
セクターは金融が頭一つ抜けていますが、十分に分散されています。
比率の詳細は上図の通りですが、ざっくり考えるなら
1位:金融
2位タイ:資本財、テクノロジー、消費財、消費者サービス、ヘルスケア
7位タイ:その他
です。
国だけでなく、セクターもしっかりと分散されています。
VTに加えて個別株やセクターETFを購入する場合は、金融セクターを避けるとさらに分散効果が狙えます。
そこまでしなくてもいい気もしますが。。。
設定来リターンは約6%、配当は約2%です。
まずはVT・VTIのチャートをどうぞ。
青がVT、赤がVTIです。
参考:NYSEARCA: VT
チャートは緩やかな右肩上がりです。
上がり方がマイルドなのは世界分散のメリットであり、デメリットでもあります。
設定来リターン:6.3%
利回り:2.08%
VTIと比べると
リターンは小さいが、利回りが高いです。
(VTI:設定来リターン;7.0%、利回り;1.64%)
VTIはキャピタルゲインに勝り、VTはインカムゲインに勝ります。
ただし、VTIは将来の値上がりがVTよりも期待できるため、一概にインカムゲインがVTに劣るとは言えません。
一方VTは安定感があります。米国株が不調であっても、他国の株でクッション作用があるからです。
経費率は安いです。しかも、定期的に下がっています。
経費率は0.10%と非常に安いです。VTを1000万円購入して、経費は年間1万円です。
同じバンガード社のVTIと比べると、VTIの経費率は0.04%です。
VTは0.10%なので割高に感じますが、その差はリバランス代と考えれば良いでしょう。
また、経費率は定期的に下がっています。
今年の2月に、0.11%⇨0.10%に下がりました。
去年の2月に、0.14%⇨0.11%に下がってから約1年しか経っていません。
これは…毎年下がりそうな予感がしますね。笑
さすがバンガードです。
ETFで持っていたら、毎年経費率が下がるのは嬉しいことです。
自分では何もしていないのに、毎年少しずつお得になっていきますので。
VTに投資する理由は?
VTは株式でありながらも世界中に分散されており、安定感をもつ株式ETFです。
そんなVTに個人投資家が投資する理由は
- ポートフォリオに安定感を持たせる
- 管理の煩雑さを減らす
- 圧倒的なインデックス感
がメインじゃないでしょうか。
VTをある程度保有していれば、欲しい個別株を買っても安心です。
楽天VTとして、つみたてNISA・iDeCoで投資可能です。
VTは、つみたてNISA・iDeCoで投資可能になっています。
名前は楽天VTです。
楽天VTのメリット
- 日本円で簡単に購入できる。
- つみたてNISA・iDeCoで投資できる
- 配当再投資が自動でやってくれる
- 100円から投資できてお手軽
楽天VTのデメリット
- 楽天が仲介に入るため、経費率が0.2396%と少し高くなる
経費率が少し高くなりますが、メリットも多いです。
投資未経験者に対して、投資の敷居を下げようとしているのでしょうか?
そのような意図を感じます。
まとめ
- VTは全世界(主に米国)に分散投資する株式ETFです。
- リターンはVTIに劣っているが、安定感で優れています。
- ひとつだけETFを選ぶなら、VT1択です。
参考:https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VT_JP.pdf