低K血症・高K血症 まとめ
(バナナなどの果物や、野菜にはKが多く含まれます)
こんにちは、あずまです。
カリウムについてまとめてみました。
まずは基本的な事
基準値:3.5~5.0 mg/dL
体内のKのほとんどは細胞内に存在する
アシドーシス⇔高K血症
アルカローシス⇔低K血症
例外:下痢と尿細管性アシドーシスはアシドーシスだけど低K血症
低K血症:~3.5mg/dL
分類
〈腎性〉
代謝性アシドーシスの場合:尿細管性アシドーシス
代謝性アルカローシスの場合:嘔吐(Cl⤵︎あり)、Bartter症候群、サイアザイド・ループ利尿薬、Ald作用⤴︎(原発性Ald症、腎血管性高血圧、ステロイド⤴︎、グリチルリチン製剤(甘草)、Cushing症候群)
〈腎外性〉
K摂取不足、下痢、下剤の乱用、アルカローシス、インスリン
症状
神経筋:脱力、四肢緊張低下、周期性四肢麻痺、腸管運動低下、
心臓:不整脈(T波陰転化、U波出現)、
その他:多尿(腎性尿崩症)
治療
①K投与(20 mEq/時以下の速度)
②スピロノラクトン(抗Ald薬でNa↓、K↑作用。)
高K血症 :5mg/dL~
分類
K負荷増大:K過剰投与、筋の挫滅、溶血、アシドーシス、インスリン欠乏
K排泄障害:腎不全、Ald⤵︎(副腎不全、ACE阻害薬、スピロノラクトン)、NSAIDs
症状
悪心、心室細動、心電図変化(p波-、QRS幅延長、テント状T波)
治療
①心筋保護→グルクロン酸Ca。(Kに対する作用ではない。心筋保護目的)
②Kを細胞内へシフト(体液をアルカリ化、ブドウ糖+インスリン⇨インスリンでKを細胞内へシフトさせるが、同時に血糖が下がってしまうのでグルコースを同時に投与して低血糖を防ぐ。)
③Kを排泄(陽イオン交換樹脂)
血液透析もあり(適応:K>6 mEq/L、Cr>7 mg/dL、BUN>80 mg/dL)