低Na血症・高Na血症 まとめ
こんにちは、あずまです。
ナトリウムについてまとめてみました
基準値:135~145 mEq/L
血症浸透圧=2×Na+BS/18+BUN/2.8
低Na血症:~135 mEq/L
分類
○希釈性低Na血症:水⤴︎→Na量は変わらず濃度⤵︎
→心因性多飲症、SIADH
○Na欠乏性低Na血症:Na⤵︎→水⤵︎、細胞外液量⤵︎
→Na摂取⤵︎、Ald作用⤵︎、利尿薬、熱傷
○浮腫性低Na血症:細胞外液量⤴︎→Na⤴︎、水⤴︎だが相対的にNa濃度⤵︎
→ネフローゼ、肝硬変、うっ血性心不全
症状
軽症:疲労感など
重症:悪心、嘔吐、頭痛、けいれん、意識障害
治療
○希釈性低Na血症:水制限
○Na欠乏性低Na血症:Na補給、水補給
○浮腫性低Na血症:フロセミドで水を抜く
※いずれも適宜Naや水を調節しながら。低Naを急速に補正すると、浸透圧性脱髄症候群になるので禁忌
高Na血症:145 mEq/L~
分類
○水喪失型(細胞外液量⤵︎)
→水摂取⤵︎、水排泄⤴︎(尿崩症、利尿薬、下痢、嘔吐、熱傷)
○Na過剰型(細胞外液量⤴︎)
→Na摂取⤴︎、Na排泄⤵︎(原発性Ald症、Cushing症候群)
症状
高浸透圧→中枢神経系の細胞脱水→けいれん、昏睡
治療
生理食塩水、乳酸加リンゲル、ブドウ糖液、フロセミドなどで補正
※高Na血症を急速に補正すると細胞浮腫を招き、脳浮腫を起こすことがあるので禁忌