医学生投資家あずまのメモ帳。

医学生が気になったことを適当にまとめるブログです。

【閲覧注意】113回医師国家試験 合格体験記

 

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こんにちは、あずまです。

 

合格体験記と称してこれまでの勉強方法などをまとめていますので、これから受けられる方は参考にしてください。

 

自己採点では必修が92%、一般臨床が88%でした。

 

参考までに私の113回医師国家試験の自己採点を載せておきます。

必修が92%で、一般臨床が88%でした。

 

合格ラインは必修が80%で、一般臨床は70.6%でした。

終わってみれば割と余裕で受かったことになります。

成績通知を見ていないので、禁忌を選択した数はまだわかりません。

 

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画像はメディックメディア・medu4の講師速報のサイトからの引用です。

採点サイトの中では一番近代的でおしゃれなサイトだったので、オススメです。

ここしか採点サービスしてないです。笑

 

引越しをしてしまったので合格通知書や成績は実家に届いており、手元にはありません。正確な点数はわかりませんが、採点サイトの公表解答が全問正解だったらしいので、この画像通りの点数のはずです。

 

この合格体験記は、余裕で医師国家試験を合格するためのものだと思って見ていただけるとありがたいです。

ギリギリで受かった人の合格体験記もあれば、余裕で受かった人の合格体験記もあります。

 

※自慢話みたいになっているところが多々見られますのでご注意ください。

【閲覧注意】はそのためです。

合格体験記って元々そんなもんですけどね。

 

受験生の方の今後の参考になればいいなと思います。

 

 

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先に結論を書いておきます。 

1~4年はそこそこ真面目に勉強し、CBTはしっかり病態も勉強しました。

ポリクリ中はテコムの臓器別を終えてから実習し、「ポリクリの達成度問題」に備えました。

6年になるとテコムの臓器別・テストゼミ・medu4公衆衛生・サマライズがメイン教材でした。 

直前期はmedu4の国試究極MAPとラストメッセージをとりました。

結果的には余裕で受かりましたが、終わるまではめちゃめちゃ緊張して数ヶ月はねれなかったです。

 

 

 

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医学科1~4年は普通に勉強していました。

医学科1~4年は、普通に勉強していました。

授業はまあまあ聴いているくらいで、講義室の後ろの方でスマホをいじっていました。たまに先生が面白い話をすると聞きましたが、そんなに真面目には聴いていませんでした。

 

別に意識低いアピールをしたいわけじゃないですよ!

 

講義についていけるうちは楽しいんですが、先生の話のレベルが高すぎてすぐついていけなくなってしまうんです。

多くは、分子構造とか最近の論文とかの話になるともう聞かなくなりますね。笑

 

これは、多くの医学生が同じ考えだと思います。

半分くらいはこんな感じだと思います。

わかるとことは聞くけど、わからなくなったら諦めてスマホを弄る感じです。

 

ただ、テストに落ちたことはありませんでした。

テスト勉強はしっかりしていました。

 

後輩にテスト勉強のコツを伝えるのであれば、過去問暗記と病態の理解をバランスよくすることです。

過去問暗記が一番効率がいいのは確かですが、それだと本試験の問題が少し変わったり、数年後の医師国家試験に近い問題が出たりした時に全く歯が立ちません。

 

それを実感したのが113F16です。

 

113F-16  射精の中枢があるのはどれか。

a 大脳皮質

b 橋

c 頸胸髄

d 胸腰髄

e 仙髄

 

正解:d(正答率 14%)

 

実際に113回に出て、なんとなくでみんながeを選んだ問題です。たぶんeを80%くらいの受験生が選んでいます。

ペニスがあるのは下半身なので、なんとなく一番下の仙髄を選んだのだと思います。

私も、なんとなくでeを選びました。

 

ただし、神経解剖をきちんと覚えていたら「交感神経は胸腰髄で、副交感神経は脳幹と仙髄だった気がする。。。副交感神経が交感神経を挟んでた気がする。。。」と思い出せたかもしれません。

そこまで思い出せたら、勃起が副交感神経支配、射精が交感神経支配なので答えは仙髄ではなく、胸腰髄だと導けたかもしれません。

私がこの解剖を思い出したのは、自己採点でdが答えとわかってからでした。

 

https://healthcare.kao.com/main_post/autonomicnerveskiso/より

 

何が言いたいかというと、低学年の頃の勉強をしっかりやっておくと、こういった難問を解ける確率が上がるということです。

 

ただし、正答率が低すぎる問題は合否を分けないので気にしないでいいという考えもあります。

この問題は有名医師国家試験講師の方が「合否を分けない射精」と呼ぶ問題です。

 

この記事を読んでいる方が低学年の方であれば、勉強するといいことがあるかもしれません。

ただし、国家試験受験生であればそこまで気にして解剖生理を詰めてやり直す必要はないと思います。過去問で出た範囲が最重要です。予想はほぼ出ません。

 

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CBTは5月前から勉強を始めました。

CBTは試験の5ヶ月前くらいに勉強を始めました。CBT用のQBを使って勉強していました。

成績は正答率90%ちょっとでした。

人によって問題が違うのでなんとも言えませんが、学内でも結構いい方だった覚えがあります。

 

CBTの勉強のコツは、病態を理解することです。

 

CBTは、病態がわかっていると楽勝でクリアできるので、病態を理解するのがオススメです。

また、その後の臨床実習・国試勉強でどうせ病態を勉強するので先にCBTで勉強しておくことでスムーズにつながります。

 

CBTに落ちる人はだいたいQBの問題・解答を丸暗記している人が多い印象です。

CBT勉強の丸暗記は効率が悪くて本当に時間の無駄なので、やめたほうがいいです。定期試験とは違って、そのままの過去問はほとんどありません。

正直、国家試験に出ない範囲の基礎医学は丸暗記や全捨てでもいいかなって思いますが、臓器別の病態は絶対に国試に出るのでやったほうが後々効率がいいです。

 

 

ポリクリ期間中にビデオ講座の臓器別は見終えました。実習は大事なとこはしっかりやるのがオススメです。

「ポリクリ中に臓器別を終わらせる。」これがとても大事です。ポリクリが終わった時の心の余裕が違います。

私は実習が始まる1週前くらいから次の診療科のテコムのビデオ講座を見て、実習が始まる前には見終えるようにしていました。

臓器別の知識を得た上で実習するのと、なんとなくふわ〜っとした知識のまま実習をするのでは得るものがまるで違います。

 

これは、最近国試で重要視されている「ポリクリの達成度」を高める為でもあります。

あと、単純にポリクリを楽しむ為でもあります。わかってたら楽しく実習できますが、わかってなかったら本当につまらないですからね。笑

 

今回の113回医師国家試験で、いわゆる「ポリクリの達成度」を感じたのが113D39です。 

 

 113D39 65歳の男性。前立腺癌(T2N0M0)の診断で、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を受ける予定である。PSAは8.4ng/mL(基準4.0以下)。 退院後の生活についての説明で誤っているのはどれか。

a 「運動はできます」

b 「射精はできます」

c 「入浴はできます」

d 「尿失禁が起こります」

e 「食事制限はありません」

 

正解:b  (正答率 54%)

 

私は、泌尿器科のポリクリ中に前立腺全摘除術をみる機会がありました。

その時に「射精ができなくなる副作用がある」ということを知りました。

初めて聞いたときは、「え?なんで?射精できるんじゃないの?」と思いましたが、解剖や手術を確認すると、前立腺と一緒に精嚢も摘出していました。精嚢も前立腺も両方精液を作る働きがあり、そこを摘出してしまうので射精ができなくなります。

 

そんなことを実習中に勉強したことを思い出せたので、この問題は正解を選ぶことができました。

 

「これがポリクリの達成度か。。。」って思いましたね。

 

ただ、これも合否を分けない問題です。

とはいえ、正答率が50%以上と割と高いので、先ほどの「合否を分けない射精」と比較して「合否を分ける射精」と評していらっしゃいました。

 

メジャーな術式とはいえ、受験生全員がロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を見ていて、さらに射精ができなくなることについて深く考えたかと言われると、「うーん・・・」な感じです。

 

そこそこメジャーな疾患なら真面目にポリクリで実習をして、ビデオ講座や国試の過去問に出てこない疾患の場合はそこそこにするくらいがちょうどいいかもしれません。

コスパがいいことをしていかないとダメです。

国試に出ない知識でドヤっても意味ないですから。

 

6年になると問題演習と復習をやっていました。

6年の春〜夏はずっとテコムのビデオ講座の復習をしていました。

 

夏くらいから、問題演習をほとんどやっていないことに気づきました。そこから問題演習が増えました。

問題演習は、過去問演習とmedu4のテストゼミをやっていました。

medu4のテストゼミは面白いのでオススメです。

hzm先生が問題の解き方や、心構えをわかりやすく教えてくれます。

 

秋になってmedu4の公衆衛生とメックのサマライズが始まったので両方ともやりました。

両方とも、出たらすぐ始めました。

公衆衛生は一日一コマで2週間くらい。

サマライズは1日5コマくらいのペースでやっていました。

 

サマライズも面白いのでオススメです。暗記事項、引っ掛け選択肢、最近のトピックス、鑑別ポイント、緊急性などがタメになりました。

ただ、小児科と産婦人科がないので、そこが何かで補う必要があります。

 

私はテコムユーザーだったので、小児科と産婦人科の直前講座ははターゲットを使いました。

あと、国家試験3年分とQBの1周目問題をやりました。

 

年末年始になると、不安な範囲の暗記事項を整理し始めました。

その頃になると基礎的なところはほとんど分かっているんですが、たまに抜けがあったり、最近の国試のトレンドを忘れていたりするので、そういったところをまとめていました。

だいたい、1日1~2つの診療科のさらっと復習と、medu4公衆衛生の1~2コマの復習が日課になっていました。

この時期は病態までしっかり理解して勉強するというより、暗記を再確認する作業と体調管理がメインでした。

インフルエンザが流行っていたので、部屋の加湿と早寝早起きを心がけていました。

だいたい8時間くらいは寝てた気がします。

直前に追い込む型の受験生は、途中でインフルエンザや風邪にかかると計画が崩壊するので、コツコツがいいと個人的に思います。

 

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秋と冬にテコムの模試があったので受けました。結構良かったです。

必修が90%~で、一般臨床が85%~でした。

偏差値は60〜70くらいだった気がします。

この辺で自信がついてきました。

その後の方針は「たぶん受かる。あとは体調管理。」でした。

 

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国試1ヶ月前〜は体調管理がメインです。

国試の3週間前くらいになると、medu4の国試究極MAPが始まったので、開始と同時に始めました。

基礎的な部分と国家試験数年分をまとめて復習できます。このあたりになるともうさらっと復習してぐっすり寝るのが大事です。だんだん緊張して睡眠の質が落ちてきます。

国試の2ヶ月前くらいからは一気に眠れなくなりました。

 

1週間前〜になると、メックのラストメッセージが届きました。

面白かったですが、2万円は高いかな〜って思います。

みんながやっているのでやりましたが、正直やらなくても良かったような気もします。

みんながやっていることを自分もやっているという精神安定剤になるので、その効果が大きいかもしれません。

 

国試直前はホテルにこもって、自分で作った忘れやすいところのメモ、直前MAP、公衆衛生を復習しました。

国家試験直前はもう変わらないからといって、ゆったり過ごす人もいます。

私は、ゆったりしようと思いつつもついつい不安になって勉強しちゃっていました。笑

 

国家試験前日は寝れませんでした。

あれだけ勉強して、模試でしっかり取れてるのに寝れなくてびっくりしました。

2時間くらいはベッドでもぞもぞしてました。

 

同級生にも寝れてない人は結構多かったです。意外と成績いい人の方が緊張するんですよね、こういう時って。笑

 

勉強していない時のテストって、謎の自信が湧いてくるもんです。

でもしっかり勉強した時のテストは、結構緊張します。

国家試験も同じです。緊張の度合いが強いだけです。

 

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国家試験本番は緊張がほぐれていくのを感じました。

国家試験1日目は、Aブロックが一番緊張しました。

「あれだけやったのにもしダメだったらどうしよう。合格率90%の試験で落ちたら恥ずかしい。模試で合格圏内なのに落ちたら恥ずかしい。」って考えてしまいます。

 

Aブロックが始まると、一気に気が楽になりました。

当たり前ですが、普通に問題は解けます。笑

勉強して実力はあるのに、ただ緊張してビビってるだけです。みんなそうです。

 

ただ、必修の臨床問題ゾーンは緊張しましたね。

1問3点ですから。

200点中160点を取らないと不合格が確定してしまう試験で、1問が3点です。

怖いです。重みを感じました。

 

1日目の夜は目が開かなかったです。緊張とストレスで目がすごい疲れました。

疲れが目に来てる人は周りにも結構多かったです。

自己採点はせずに寝ました。目があかないので自己採点はできなかったです。次の日に目が開くように願って寝ました。

 

2日目は割と緊張がほぐれました。

1日目の自己採点はしていませんでしたが、感覚的に模試とほとんど変わらなかったので、「まあ、大丈夫かな。」って印象でした。

2日目のEブロック(必修)が終わると一気にストレスが抜けました。

感覚的に1日目のBブロック(必修)と合わせて90%近かったので、「受かったな」と思いました。笑

 

最後のFブロックは一番問題数が多かったですが、ストレスフリーでゆったり解けました。

 

帰りのバスでは寝てました。

周りでは自己採点してあーだこーだ言ってた人が多かったです。

 

国家試験が終わったのを実感したのは、マンションに帰って寝た時です。

一気に「終わったー」って感情がきました。

数ヶ月ぶりにぐっすり寝れました。

 

翌日、昼頃に起きて自己採点をしました。

上にも載せましたが、必修92%で一般臨床が88%でした。

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禁忌候補が1つありましたが、禁忌は3つまで踏んでいいので大丈夫だと思って親に報告しました。

 

国家試験から1ヶ月ちょっと経って、昨日(3/16)に合格発表がありました。

頭では余裕で受かっているとはわかっていても、もしも禁忌を4こ以上踏んでいたらどうしよう。。。と合格発表を見るのには勇気がいりました。

 

自分の受験番号があるのを確認した時は、ちいさなガッツポーズが出て、少し涙が出ました。 

 

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まとめ 

1~4年はそこそこ真面目に勉強し、CBTはしっかり病態も勉強しました。

ポリクリ中はテコムの臓器別を終えてから実習し、「ポリクリの達成度」に備えました。

6年になるとテコムの臓器別・テストゼミ・medu4公衆衛生・サマライズがメイン教材でした。 

直前期はmedu4の国試究極MAPとラストメッセージをとりました。

結果的には余裕で受かりましたが、終わるまではめちゃめちゃ緊張して数ヶ月はねれなかったです。

 

 

最初から最後まで自慢話みたいな形だったので、嫌な気持ちになった方も多いと思います。すみませんでした。

 

私が言いたいのは、「成績上位者でも不安でいっぱいだった」ってことです。

どれだけ勉強しても国家試験が終わって合格を知るまで安心できません。

 

少しでも不安を減らし、安心を増やすためには点数を上げるしかありません。

点数を上げるには、コツコツ勉強するしかありません。 

 

こんな奴もいたのかって感じで、参考になればいいなと思います。

 

なんと、ここまでで6000文字以上あります。

こんなに長い自分語りを読んでいただいて、ありがとうございました。

 

自分のペースで頑張ってください。