医学生投資家あずまのメモ帳。

医学生が気になったことを適当にまとめるブログです。

医学部の地域枠ってどーなのよ。メリット・デメリットをまとめてみました。

 

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こんにちは、あずまです。 

 

医学部入試には、地域枠があることがあります。

 

地域枠入試のメリット・デメリットをまとめてみました。 

 

 

 

 

医学部地域枠のメリットは?

 

地域枠をざっくり説明すると、 

「少し受かりやすくしといたから、卒業後の進路に制約をかけるよ。奨学金もあるよ。」

みたいな感じです。

 

 

と言っても、受かりやすいかどうかは大学によってまちまちです。

ただ、受かりやすくなることが多いような気がします。

 

 

卒業後の進路の制約は、地域枠の中身によります。

 大体、決められた地域で数年働くことが必要です。

 

地域で決められた年数分働くと奨学金の返済が免除されます。

 

 

いいことづくめな気がしますよね?

入るやすくなって、お金がもらえて、、、

でも、いいことばかりではないんです。

 

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デメリット①:卒後の診療科が制限される

 

これはシンプルです。

地域に足りてない診療科にはなりやすく、

足りている診療科にはなりにくくなります。

(なれないわけではないと思いますが。)

 

大体、小児科・産婦人科・内科系は大体選べそうな雰囲気ですが、

皮膚科や眼科などはなりづらいですね。

なれるんですけど、場合によっては同期より数年キャリアが遅れるかもしれません。

 

 

 

デメリット②:追加の行事

 

大学や地域枠の種類にもよりますが、

地域枠の学生は、何かしらの行事や講義が制限されることがあります。

大きなデメリットではないです。

 

 

 

デメリット③:卒後に困る扱いを受けるかも

 

大学や医局の雰囲気によると思いますが、

地域枠の影響が卒後のキャリアに影響がないとは言い切れません。

 

 

 

デメリット④:入学時と話が変わる

 

これが、最近ホットな話題ですね。

 

入学時の契約・誓約では卒後に奨学金の返済を行うことで、

卒後の縛りを逃れることができました。

(別の地方の大学に地域枠で入学して、卒後は地元に戻ることができました。)

 

しかし当初の想定よりも、地域での奉公をしない卒業生が多くなりました。

地域枠として入学したにもかかわらず、地域に貢献しないで地元に戻っちゃう学生が多かったんです。

 

その状況を受けて厚生労働省から地域枠に対して、厳しい通達がありました。

その結果、地域枠の卒後の制約を解除することができなくなりました。

「臨床研修指定病院は、違う地域の地域枠の学生を採用してはダメ。」「きちんとその地域で臨床研修を行いなさい。」みたいな感じです。

 

マッチング(研修病院と研修医とのマッチング。就活みたいな感じ)で、

地域枠の学生が他の地域の研修病院とマッチできなくなりました。

 

地域枠の学生は、その地域で初期臨床研修を受けなければならなくなりました。

本来そういう物なんですけどね、地域枠は。笑

(初期臨床研修後は今のところ制約はありません。)

 

 

長く書きましたが、簡単にまとめると

 

入学時:卒後に奨学金を返せば、地元に戻れるらしい。

現在:卒後の2年間は地域枠として臨床研修しないとダメだよ。

 

と変化しました。

 

 

 

いやらしいのは、これまで卒後に奉公を果たさなかった人に対しては罰がないのに、

これから卒業する学生は困るってことです。

尻拭いですね〜〜

 

 

 

学生の目線から見ると…

 

学生の目線としては、

 

「入りやすい(かもしれない)メリットだけもらって、卒後は地元に戻るぞ!前例もあるし!」

って思ってたのに、

 

数年経ったら

「えっ、卒後2年間は地元に戻れないの??話が違うじゃん。。」

 

って感じです。

 

 

厚生労働省・大学から見ると…

 

一方、厚生労働省や大学の立場からすると、

 

「もともと地域枠で入るっていうのはそういうことだ。地域に貢献しなさい。」

「いいところだけ味わえると思うなよ。」

 

みたいに思ってるんではないでしょうか?

 

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地元の受験生は地域枠で受けましょう!そうでない方は気をつけましょう。

 

私は、「地域出身者に対して入りやすい地域枠を設ける。他の地方からの出身者には地域枠を与えない。」

とすれば、win-winになると思うんですが。。。

 

もともと他の地方からの出身者にも地域枠をなんとかして受けられるようになっていたのが問題なわけで、、

(地元出身者でも都会に行きたがる人はいますが)

 

 

受験生の方は、将来のことも考えて地域枠を受験するかどうか考えてみてください。

10代では将来のことなんて現実味はないかもしれないですが、大切なことです。

 

卒後に都会に行きたいか、地元で働きたいか。

どんな診療科に行きたいか。

入りやすければいいのか。

 

 

特に地元以外の大学を地域枠で受けようと思っている人は要注意です。

 

 

 

まとめ

 

地域枠にはメリットとデメリットがあります。

地域枠と一般枠のどちらで医学部を受験するかを考えている受験生もいるかと思います。

よく考えて選ぶべきですね。

 

 

 

私のオススメ

 

◯地元出身者で、卒後も地元に残り続ける意志がある場合

⇨地域枠のデメリットはほとんどありません。地域枠で受けましょう。

 

◯卒後にその大学の地域で働く気持ちがない人

⇨地域枠のデメリットが大きいです。今は卒後2年までしか制約を受けませんが、将来的に制約期間がもっと伸びる可能性はあります。一般枠で受けましょう。

 

 

 

注意事項 

 

以上の文章は、私の個人的な感想・意見が非常に多いです。

大学や地域枠によって、条件は様々です。

きちんと受験大学の地域枠の説明を読み込んで判断するようにしてください。

自己責任でお願いいたします。ご了承ください。

 

 

 

 

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